2016.10.08

久々の現地説明会

古墳仲間のoobutaさんから急遽情報をいただき、久方ぶりに古墳発掘現場の現地説明会に出かけてきました。
場所はつくば市高山中学校近くの台地上で下河原崎高山古墳群と命名されています。
ここは8年ほど前に古墳探訪したことがあり、そのときは猛烈な藪に阻まれ見学できなかったところです。
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定刻までに400人程集まったでしょうか。
5号墳は小型の前方後円墳(7世紀初頭)で、新聞報道にもなりましたが未盗掘の石棺が検出されました。
古墳時代の人骨が生々しく残っておりこれは貴重な機会でした。(現場で頭蓋骨見たのは3回目)
時間がとれたら詳しくアップしたいと思います。
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帰りがけに雑木林に突入し1号墳も見学。20mクラスの円墳かな。墳頂に祠有り。
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久しぶりに古墳でワクワク。来てよかった。

仕事の愚痴をアップしたあと励ましのコメントやメールをいただき本当にありがとうございました。
やはり墳活は気晴らしになります。

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2016.03.12

川越市山王塚古墳現地説明会2016

川越市山王塚古墳の現地説明会に参加してきました。
平成24年度第1次調査後の説明会に続き第2次調査の説明会です。

山王塚古墳は上円下方墳という全国的にも非常に珍しい形の古墳。墳形が確定したものは全国で7例しかないそうです。その中で本墳は一辺約57m(前回説明会では63mなのでやや縮んだ)と飛び抜けて大規模です。府中市の熊野神社古墳が一辺32mですから、それをご覧になった方なら本墳がいかに大規模かおわかりいただけるかと思います。非常に貴重な古墳であることから、現在は市指定史跡ですが国史跡を目指しているそうです。
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上円部はロームを何層にも重ねた版築という技法で構築されています。葺石こそありませんが強固な造りです。下方部外縁も同様の造りで下方部平坦面は黒土主体で盛土されています。
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上円部内をレーダー探査したところ複室構造の横穴式石室が残されている可能性が高くなったとのことです。今夏から調査できるよう申請中とのことです。終末期の大型古墳ですから切石積でしょうか。すでに盗掘を受けているかもとのことですが今から楽しみです。
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2016.03.05

小山市琵琶塚古墳現地説明会2016

小山市琵琶塚古墳現地説明会に参加してきました。

本古墳は6世紀前半築造の前方後円墳で墳長約124.8m、盾形に巡る二重周溝などが確認されています。
昨年の現地説明会に引き続き今年も説明会が開催されました。

後円部の南東側から括れ部にかけて広い範囲で掘ってましたが、主体部は残念ながらまだ発見されていないそうです。横穴式石室ではないかも。
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括れ部付近の円筒埴輪列。第一テラス面に全周(推定約750本)しているようです。昨年は一部のみでしたが、今回はその様子がよくわかります。
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中堤上からも埴輪列が検出されました。第二テラス面にもありますので合計約1000本と推定されているそうです。
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平成25年度出土の朝顔形埴輪・円筒埴輪。昨年の説明会にも同じのがあったな。
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先々週ご一緒した、あんけん様と遭遇し、終了後近くの飯塚古墳群へ。まだ未見であった小円墳数基を発見しました。
詳しくは近いうちに埼群古墳館へアップします。

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2016.02.07

太田市下原古墳群現地説明会

太田市下原古墳群現地説明会に参加してきました。
本古墳群は世良田公園東方に分布する群集墳で、かつては四十八塚と呼ばれるほど古墳がありましたが、宅地化や耕作などで3基しか現存していません。
今回は尾島第2工業団地の南側で発掘調査が行われ、古墳の周溝・平安時代の水田跡などが検出されました。

10時に公園駐車場に集合。地元向けの説明会のせいか参加者は少なかったですね。30~40人程度かな。現場はやや離れているのでワゴン車に乗り合わせて移動。

これは32号墳の前方部の周溝。帆立貝形の前方後円墳で、後円部は左側の道路と反対側の工場敷地にあり以前に調査されたそうです。
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古墳関連はこれと20号墳の周溝のみで、あとは出土品の展示。

円筒埴輪
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形象埴輪片
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土師器
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平安時代の水田跡。畦が見て取れます。
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埼群古墳館で本古墳群は二体地蔵塚古墳しか載せていませんでしたが今回あと2基の現存古墳をみつけました。詳しくは近いうちに本館へアップします。

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2016.01.30

下妻市千草B古墳群現地説明会

下妻市千草B古墳群現地説明会に参加してきました。
薄っすらと雪化粧で開催されるか心配でしたが片道2時間以上かかるので見切り発車。途中で電話したら開催するとのことでほっとしました。

今回の調査で6世紀代の古墳14基(うち5基が帆立貝形の小型前方後円墳)、同時代の竪穴式住居、縄文時代の落とし穴、旧石器時代の石器製作跡が検出されました。

到着したら少し雪が積もっていて遺構がよく見えません。集まった人数も少なくて60人くらいでしょうか。古墳は全て耕作などでほぼ削平されており周溝がみられるのみ。埋葬施設も石棺の抜き取り跡があるくらいでした。
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古墳に隣接するように建てられた同時代の竪穴式住居。古墳築造に携わった人が住んでいたのかもしれないとのこと。
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出土した人物埴輪。女性で顔に彩色が見られます。このほか馬・鹿形埴輪や円筒埴輪などが出土しました。
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これは馬の局部。今まで注意して見たことがなく気がつきませんでしたが、こんなのが付いていたのですね。
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下妻市ふるさと博物館に、過去にここで出土した箱式石棺が移築展示されていると職員さんに教えていただき帰りに寄ってみました。博物館は臨時閉館だけど屋外なので自由に見てくださいとのことでしたので遠慮なく見学させてもらいました。
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その他、詳しくは近いうちに埼群古墳館へアップします。

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2015.11.28

流山市鰭ヶ崎三本松古墳現地説明会

流山市鰭ヶ崎三本松古墳の現地説明会に参加して来ました。現場が狭く開催されないかと思っていましたのでありがたいかぎりです。

以前は雑木林に覆われた稲荷神社でしたが伐採されその形状がよくみてとれるようになりました。市街地を一望する台地上に築かれたのがよくわかります。
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今回の調査では、中近世に墳丘や周溝がかなり壊されていること、円筒埴輪・人物埴輪(6世紀後半ごろ)の出土、推定墳丘長が約40mであることなどがわかっています。
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後円部墳頂にも埴輪が。埋葬施設はまだ発見されていませんが、レーダー探査で墳頂下に何かあるのがわかっています。時期的には横穴式石室でおかしくありませんが、その可能性は低いとのこと。石材が乏しい地域ですから竪穴系で石棺でしょうか。もし発見されたらまた現説を開いて欲しいものです。

鰭ヶ崎駅から。昭和30年代の無計画な土取りで古墳ぎりぎり(というより周溝は破壊されました)が崖面となっています。このせいで保存が不可能となってしまったのです。調査後は消滅してしまうようです。墳頂の石碑に書いてあるように江戸期から大切にされてきた古墳です。この近辺で知られている古墳は少なく、前方後円墳となると北側約8kmに東深井9号墳、南側約10kmに明戸古墳法皇塚古墳くらいしかありません。そういう意味ではそれらと同等の整備・保存がなされてもおかしくありません。こんなことになって本当に残念です。
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埼群古墳館にアップするときはもう少し写真を追加します。

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2015.10.31

壬生町車塚古墳・牛塚古墳現地説明会

壬生町車塚古墳・牛塚古墳の現地説明会へ出かけてきました。

車塚古墳は古墳時代終末期築造の大型円墳です。(詳しくはリンク参照)

石室の前面が調査されましたが、そこは中近世に何かの施設(寺院か?)造営でかなり破壊されており、羨道・前庭・墓道など期待されていた成果はなかったようです。ただ石室前面の張り出し・平坦面が中近世の造作であることは確定。露出した天井石前面の縦横の彫りこみも後世のものとのことです。庇を繋げたのかもとのことでした。
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今回の目玉は何と言っても石室全体がベンガラで赤く彩色されていたことが判明したことですね。前から奥壁は赤っぽかったのですが、今回掘り下げた部分に明瞭に朱が残っていました。
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玄室入口の冠石に屋根形の彫りこみがありますがこれも後世のもの。左右の袖石の幅が大きく違いますが、これも後世に右側袖石が削られたためです。掘り下げたところ袖石下部にその痕跡がありました。(一瞬だけ見せてもらいましたが写真を撮り忘れました。写真は2010年のもの。)
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あと石室前面から埴輪が出土しました。昨年調査でも少し出ていてそれはよそからの混入とされたのですが、どうやら石室前面限定(他の地点からは一切検出されていない)で樹立して可能性がでてきました。終末期の古墳には埴輪は無いのが常識ですがこれをどう解釈していくかは今後の課題だそうです。
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牛塚古墳は範囲確認調査のみ。前回同様、周溝の中央付近が急に深く抉れ込むという特徴が確認されました。それと前方部端部から河原石と凝灰岩片が出てきて(他の地点からは出ていないので葺き石ではなさそう。)横穴式石室が存在する可能性が出てきたようです。今後の調査が楽しみです。
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現説前にブログ「ガジェットでみる古墳」運営のろころさんと待ち合わせして、全天球写真や3Dスキャナーでの古墳の撮影を見せていただきました。写真は下砥上愛宕塚古墳石室に設置したリコーの新製品THETA_S。一度の撮影で石室内全てが見られる写真がきれいに撮れるので驚きました。いやこれは欲しいぞ。
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塚山古墳へも行ってみました。のろころさんはTHETA_Sを乗せたヘルメットをかぶり古墳をうろうろ。ストリートビューのような画像が撮れるそうですが、これは相当あやしい人に見えそうで度胸がいりますね。まあ古墳で人に会うことはめったにないので大丈夫か。技術の進歩には驚くばかりです。
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2015.10.26

西高椅遺跡現地説明会(第3回)

小山市西高椅遺跡の現地説明会に参加して来ました。一昨年昨年に続き3回目です。
本遺跡は古墳時代中期~後期の群集墳で、今年度の調査で24基が確認され合計74基となりました。墳丘はほとんど残っていませんが、周溝が接するくらいに密集しておりその様は圧巻です。詳しくは近いうちに埼群古墳館にアップします。
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古墳と古墳のすきまに竪穴式小石槨や土坑墓が散見されるのが珍しいですね。
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この日は久々に埴輪丸を担いで輪行してみました。
自治医大駅で下車し説明会会場までの途中にある古墳をいくつか見ながらポタリングです。
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二月堂古墳ではなにやら工事中。観音様を建立するのだそうです。階段も新しくなっていました。何か出土したのかな。
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旧南河内町でまだ未訪だった仁良川古墳群を探訪。6基中2基が見られました。他は荒れた竹藪の中であきらめました。

別所山古墳を再訪。公園内に整備保存された前方後円墳です。以前は石室に潜れたのですが震災で崩れてしまったようです。
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現地説明会では遠方から来訪した古墳中間のoobutaさんと遭遇。相変わらずフットワークが軽いです。
風が強かったので説明会終了後すぐに帰ることにしました。
結城駅前の中華料理屋さんでビール飲みながら昼食。クルマではできないこれが楽しみだったりします。
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2015.08.01

ふじみ野市ハケ遺跡現地説明会

ふじみ野市ハケ遺跡現地説明会に参加してきました。
駐車場が無いとのことで駅から約2km歩きました。いや暑かった。じっとしていても玉の汗でした。そんな酷暑の中、午前の部では90人ほど集まったようです。

ハケ遺跡は新河岸川右岸段丘上で権現山古墳群(3世紀)の北西に位置し、縄文・古墳時代の住居跡や円墳などが過去に検出されています。今回の調査では6世紀後半の円墳3基が見つかり古墳群を形成していたことが判明しました。

昨年1号墳が調査されたとき、御嶽神社は前方後円墳の可能性があるとの報道があり、埼群古墳館でもその旨アップしました。

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今回の調査で、前方部と思われた低いマウンドは円墳(2号墳)と判明。写真のようにその周溝が御嶽神社の下に潜りこんでいます。どうやらこちらは近世塚みたいですね。ちょっとがっかりだったかな。

墳丘が残っていたのは2号墳だけで、3・4号は周溝のみ。昨年の1号では人物埴輪が出ましたが、今回は円筒埴輪や土師器が出土しています。まだ調査は続くそうなので2号の主体部が残っているか楽しみです。

とりあえず埼群古墳館の仮称御嶽神社古墳は削除しました。今回の他の写真はいずれ埼群古墳館へアップします。

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2015.03.22

小山市琵琶塚古墳現地説明会

小山市琵琶塚古墳の現地説明会へ出かけてきました。
琵琶塚古墳は思川と姿川に挟まれた台地上に築かれた3段築成の大型前方後円墳で、すぐ南にある摩利支天古墳(5世紀後半)に後続する6世紀前半の首長墓と推定されています。
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午前の部に集まったのは70人ほど。NHKで放映されたわりには少ないですね。
主軸に沿って後円部と前方部にトレンチが入り、墳長が124.8mであることが判明しました。(従来は123m)
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今回の調査では第1段テラス面から縁を接するように並んだ埴輪列(円筒埴輪・朝顔形埴輪)が検出されました。全周するみたいです。
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第2段のテラス面にも埴輪が建てられていました。こちらも全周すると考えられています。
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昨年の調査で出土した円筒埴輪。手前の埴輪には○、奥のものには×の記号?が見られます。埴輪窯を示すとか、並べる位置を示すとか想像するのも楽しいですね。
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もう少し調査して、今後は摩利支天古墳と合わせて公園化が進むそうです。過剰整備にはなりませんように。

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