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2015.10.31

壬生町車塚古墳・牛塚古墳現地説明会

壬生町車塚古墳・牛塚古墳の現地説明会へ出かけてきました。

車塚古墳は古墳時代終末期築造の大型円墳です。(詳しくはリンク参照)

石室の前面が調査されましたが、そこは中近世に何かの施設(寺院か?)造営でかなり破壊されており、羨道・前庭・墓道など期待されていた成果はなかったようです。ただ石室前面の張り出し・平坦面が中近世の造作であることは確定。露出した天井石前面の縦横の彫りこみも後世のものとのことです。庇を繋げたのかもとのことでした。
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今回の目玉は何と言っても石室全体がベンガラで赤く彩色されていたことが判明したことですね。前から奥壁は赤っぽかったのですが、今回掘り下げた部分に明瞭に朱が残っていました。
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玄室入口の冠石に屋根形の彫りこみがありますがこれも後世のもの。左右の袖石の幅が大きく違いますが、これも後世に右側袖石が削られたためです。掘り下げたところ袖石下部にその痕跡がありました。(一瞬だけ見せてもらいましたが写真を撮り忘れました。写真は2010年のもの。)
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あと石室前面から埴輪が出土しました。昨年調査でも少し出ていてそれはよそからの混入とされたのですが、どうやら石室前面限定(他の地点からは一切検出されていない)で樹立して可能性がでてきました。終末期の古墳には埴輪は無いのが常識ですがこれをどう解釈していくかは今後の課題だそうです。
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牛塚古墳は範囲確認調査のみ。前回同様、周溝の中央付近が急に深く抉れ込むという特徴が確認されました。それと前方部端部から河原石と凝灰岩片が出てきて(他の地点からは出ていないので葺き石ではなさそう。)横穴式石室が存在する可能性が出てきたようです。今後の調査が楽しみです。
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現説前にブログ「ガジェットでみる古墳」運営のろころさんと待ち合わせして、全天球写真や3Dスキャナーでの古墳の撮影を見せていただきました。写真は下砥上愛宕塚古墳石室に設置したリコーの新製品THETA_S。一度の撮影で石室内全てが見られる写真がきれいに撮れるので驚きました。いやこれは欲しいぞ。
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塚山古墳へも行ってみました。のろころさんはTHETA_Sを乗せたヘルメットをかぶり古墳をうろうろ。ストリートビューのような画像が撮れるそうですが、これは相当あやしい人に見えそうで度胸がいりますね。まあ古墳で人に会うことはめったにないので大丈夫か。技術の進歩には驚くばかりです。
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Comments

ヘルメットThetaSは、勢いです!・・・がやはり周囲には気をつけないと不審者扱いされてしまいます。
住宅地が近隣にある塚山古墳の全天球動画は、お蔵いりか編集限定公開でしょうねー。

ランタンはGENTOS SOL-036Cというものです。
下砥上愛宕塚古墳のような調子で8基ほどスキャンを実施しましたが特に暗くなることもなく使えてます。
エネループ利用もできて、停電などの時にもなかなか便利ですよ。

Posted by: のろころ | 2015.11.01 at 06:24 PM

のろころさん、先日はお世話になりました。
THETA_Sが欲しくてたまらなくなりポチッとしてしまいそうです。
ランタンも必需品ですのでどちらもですね。

Posted by: 昇寛 | 2015.11.02 at 08:57 AM

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