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2007.12.17

境町・坂東市探訪

12月16日(日)
 寒風吹きすさぶ中、またまた茨城県西部(境町、坂東市)へ。マイナー墳もかなりの数廻ったので、メジャー墳のみ簡単に紹介します。詳細は後日HPにて。
1.毘沙門塚古墳 北利根工業団地南東の宮戸川西岸台地上に築かれた全長約60mの前方後円墳でこの近辺では最大規模のもの。墳頂部付近はたまに草刈がされているようで、また最近設置されたと思われる説明板があります。埼玉古墳軍さんのHPに登場する人懐っこいワンコは健在(といっても老犬の雰囲気が漂っていましたが)で、しばらくまとわりつかれました。この南方の林の中に円墳である2,3号が現存してるのが見えましたが、藪がきつく進入は断念。07121601

2.鷲塚古墳 桜塚古墳の1基で、最近境大橋東方のショッピングモールの敷地に取り込まれてしまいました。周囲は盛土されたため、古墳の方が低く異様な光景です。もう1基現存していた「おたま塚古墳」は建物の地下に現状保存だそうで、見学できるのはついに1基となってしまいました。07121602

3.八龍神塚古墳 鷲塚から南南東へ2.4kmほどの低台地上にある横穴式石室をもつ円墳。茨城県では数少ない潜れる石室で、規模は小さいですが(玄室全長2.63m)精緻な砂岩の切石積みは一見の価値ありです。07121603

4.香取塚古墳 八坂公園西方の台地縁辺にある香取神社境内にあります。径約30mの円墳(前方後円墳説もある)ですが、社殿建設で南側が半壊しています。07121604

5.高山古墳 馬立のキャノン工場西方にあり、半地下式の横穴式石室が露出しています。板石を組み合わせたもので、まるで巨大な箱式石棺のよう。玄室は広そうですが、開口部と床面の高さがかなりあって脱出できなくなる可能性があり、なにより天井石がグラグラするので潜りませんでした。07121605

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2007.12.10

埼玉古墳群奥の山古墳現地説明会

12月8日(土)
 埼玉古墳群の奥の山古墳現地説明会へ行ってきました。午後の部の開始1時半少し前に到着すると、博物館前には多くの人が集まっていました。とはいっても200人はいなかったような。現説資料の他、世界遺産サポーターの案内や金錯銘鉄剣の資料をいただき、4班にわかれて出発です。

 奥の山古墳は群の南端に位置する全長70mの前方後円墳で、郡中唯一盾形で一重の周堀をもつと見られていましたが、今回の調査で他の前方後円墳と同じく二重の周堀をもつことが判明しました。後円部北東のトレンチを見ると、外堀がアールを描いていないのでおそらく他の古墳と同じく長方形(長台形)かと思われますが、今回の現説資料ではそこまで断定していません。
Okuno1
(写真1)前方部南側の内堀。公園化するさい、見栄えをよくするために本来の内堀より深く掘ってしまったようです。元々は空堀で、似たような規模の瓦塚古墳などは深さ1.5m程度だそうです。
Okuno2
(写真2)1と反対側のアングルで前方部南側の外堀。土が黒い部分(白線内)が外堀です。写真手前で堀跡が消えており、おそらくブリッジではないかとのことでした。
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(写真3)外堀に落ち込んでいた円筒埴輪片。
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(写真4)東側の外堀。
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(写真5)奥の山北側に位置する鉄砲山古墳のトレンチ(両古墳の間の遊歩道から撮影)。窪んでいるのが鉄砲山古墳の内堀と外堀。遊歩道の下が奥の山古墳の外堀とみられ、両古墳の堀の切りあいは見られないとのことでした。とはいってもくっつきそうなくらい接近してます。

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2007.12.03

結城市探訪

11月25日
 いよいよ本格的に茨城県探訪のスタート。まだ藪が枯れきっていないと思われるので、比較的見学しやすそうな結城市へ行ってきました。
 神明神社古墳は国道4号と50号の交差点南側近くにあります。鬱蒼とした森に囲まれた神社で、古墳は神社の土台。前方後円墳のようですが石垣で囲われ古墳の面影はありません。
 富士浅間塚古墳(小田林)は4号バイパスを挟んで神明神社の西側近くにあります。帆立貝形の前方後円墳で、全体が藪で覆われています。かつては神社であったらしく、墳頂には朽ちかけた社があります。07112501

 松木合古墳群は、結城市の北端で、寺野東遺跡(小山市、国指定)の南側に分布しています。3基が現存し、その内の富士浅間塚古墳は結城観光ガーデンホテル駐車場の一角にあり、ここに松木合古墳群の簡単な案内板もあります。前方後円墳ですが前方部は消失。南側に鳥居があり、墳頂には浅間祠などがあります。07112502
地の神塚古墳は、ホテル入口の橋手前を南へ入ってすぐの畑の中。草などはきれいに刈られ墳頂に石祠があります。古墳名のみ書かれた立て札が立って、この後廻った結城市の古墳はほぼこのパターンで、説明書きがあるものはごくわずかです。
 曽我殿台古墳群は市街地の華蔵寺東方に分布。会計事務所向側の狭い路地を入っていくと庚申塚古墳、その奥に仙太郎稲荷塚古墳があります。どちらも前方後円墳ですが、変形して円墳のように見えます。07112503

 和尚塚古墳は、国道50号川木合交差点南の県道沿いにあり、背の高い墳丘でよく目立ちます。07112504

 下山天神山古墳は、城南小学校の校庭内。前方後円墳と言われていますが、市史では変形著しく墳形不明としています。現在はプール建設のさいの採土で覆われてしまっています。
 林・備中塚古墳群は才光寺工業団地の北方に分布。宅地内の古墳が多く、林八幡塚古墳・林稲荷塚古墳は所有者に声をかけ見学しました。しかし、全長50mの前方後円墳である古山八幡塚古墳はお留守で見学できず。備中瓢箪塚古墳も前方後円墳ですが、変形し背の低い楕円形。ここは最近「二十一世紀の杜」と銘打って公園として整備されました。といっても砂利の駐車場とトイレがあるくらいですが。07112505
その南側の備中塚古墳は径48mと大型の造り出し付円墳。周溝跡もよく残りいっそう大きく見えます。ここは珍しく立札でなく説明版が設置されていました。07112506

 その後、須久保塚古墳・粕礼古墳群を見学し八千代町へ。川西小学校北方の田圃の中に残る塚っぽい浅間神社古墳、西大山の赤城山古墳、菅谷の天神塚古墳といったややマイナーな古墳を見学しました。その後、町指定史跡である若古墳へ。若集落センター敷地内にあるとのことなので行ってみると、植栽された立派な塚があり早速写真撮影。塚を登り周りを見ると古墳らしき背の低い墳丘が目にたまったので近づいてみると「若古墳」の立札があるではありませんか。後で八千代資料館で尋ねてみたら、目立っていたのはやはり「塚」とのこと。あやうく間違えるところでした。あぶない、あぶない。07112507

 八千代資料館では、町内出土の埴輪や直刀などが展示してありますが古墳時代のものはわずかで、中近世のものが多いですね。しかし、敷地内には2基の箱型石棺が移築保存されています。今日唯一の「石」見学です。説明版など何もありませんが、大きいほうが太田古墳出土、小さいほうが矢尻古墳出土のようです。埼玉古墳軍さんのHPで見た標柱は痛んで外したようですが、それくらい維持して欲しいものです。07112508

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