関東甲信の石室・石棺・横穴墓

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💓 しばらくの間、不定期更新とさせていただきます。

★ 今まで埼群古墳館(閉館)で紹介していた石室・石棺・横穴墓を順次再掲載していきます。

★ 宅地内匿名古墳では、古墳名や場所の特定につながるコメントはご遠慮ください。
★ 市町村でお探しの方はこの地図の地域をクリックしてください。
★ 北関東では震災前の石室を掲載しています。その他限定公開の石室石棺写真も。
★旧埼群古墳館の「関東甲信百名穴」を再掲しました。そのうち「関東甲信百名墳」も復活させます。
石室には危険がいっぱいを掲載しました。

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2023/02/21

伊勢崎市東村46、47号墳

大好きな日の出食堂のもつ煮を買ったついでに東村46号墳跡地に寄ってみました。
場所は早川右岸で、鶴巻古墳の北350mほどのところです。
上毛古墳綜覧記載ですが耕作で所在地不明に。公園造成で再発見された古墳です。全長約40mの前方後円墳だそうです。

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現在は公園で墳丘は全くありません。

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案内板に古墳位置が記されているのですが色あせてしまい目を凝らしてやっとわかる程度。白線でなぞってみました。

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近くに「頼光塚」と呼ばれる伊勢崎市指定重要文化財の石造物(笠塔婆)があります。ここは上毛古墳綜覧記載の東村47号墳でもあります。綜覧に規模が明記されていないということは、当時(昭和10~13年)から墳丘はなかったのかもしれません。

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うっかり裏側しか撮っていませんでした。

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以下、古墳好きの妄想。
「昔、この塚の脇の道に、馬に乗った武者が毎晩現れ、通行人をおびやかしていた。」(解説板より)
近くの雷電神社跡古墳(東村7号墳、現在消滅)から武者が乗る馬型埴輪が出土しています。この伝承はもしかしたら古墳に樹立されていた埴輪かも。(;^_^A

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2023/01/10

前橋市田口冠木遺跡の古墳3基

田口冠木遺跡は、田口県営住宅南東の利根川右岸台地上に分布しています。ここでは3基の古墳を紹介します。(3基とも調査後消滅しています。)

古墳名 墳形 規模 所在地 立地 出土品、備考 引用
観音山古墳(南橘24号墳) 円墳 径15m、高さ7.6m 田口字冠木 刀2、鏃、銀環土器、埴輪馬、人骨 上毛古墳綜覧
田口冠木遺跡1号墳(南橘24号墳) 円墳 径18.5m、高さ3.8m 田口字冠木 横穴式石室、葺石、円筒埴輪、人物埴輪、器材埴輪、鉄鏃、ガラス小玉、鉄片 文化財調査報告書第35集

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北から。(36.447194, 139.046294)地元の史跡の会による標柱が建てられている。上毛古墳綜覧によると田口朝臣益人の墓と伝えられている。(2004/12)訪れたとき竹薮が伐採され周囲は重機で地均しがされていた。墳丘上にあった指定文化財の観音菩薩像は移動したようだ。

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東から。調査報告書を読むと教育委員会への連絡なしに開発が始まり、交渉したが発掘調査期間は1か月しか与えられず満足な調査はできなかったようだ。ストリートビューを見るとこの後8年間以上更地(現在は病院の駐車場)なので開発の緊急性はなかったのでは?無念さが伝わる報告書はWEB(全国遺跡報告総覧)でダウンロードできます。

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南から。調査の結果、葺石をともなう2段築成の円墳で埴輪が出土している。報告書では3基とも6世紀初頭から前半の年代と推定している。

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南側は抉られていて石材が見られた。主体部は河原石を利用した自然石乱石積の袖無形横穴式石室で、長さ698cm、上幅53cm、下幅90cmで控え積の手法を採っている。この写真のすぐあと1月に調査が行われている。(撮影 2004/12)

田口冠木遺跡3号墳 円墳 現状南北8.4m、東西6.4m 田口字冠木 竪穴系小石槨、葺石、埴輪片 文化財調査報告書第35集

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北東から。1号墳の南側近くにある3号墳。竪穴系小石槨をもつ。

田口冠木遺跡4号墳 円墳 推定径11.5m 田口字冠木 葺石、埴輪片 文化財調査報告書第35集

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南西から。1号墳の南東にある4号墳。東側道路建設のさいに崩され主体部は調査時すでに失われてしまっていたようだ。

(撮影 2004/12)

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2023/01/03

上里町地神塚古墳

古墳名 墳形 規模 所在地 立地 出土品、備考 引用
地神塚古墳 円墳 7m 五明字地神塚 自然堤防、畑 埼玉県古墳詳細分布調査報告書

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(撮影2002年)帯刀古墳群の西端に位置する円墳で、2007~2008年に県営ほ場整備事業のため発掘調査された。その後消滅し現在は一面畑となっており古墳の痕跡は全くない。36.248374, 139.116259

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(撮影2002年)模様積みの横穴式石室が検出され鉄製直刀、鉄鏃、ガラス玉が出土している。

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(撮影2007年)調査の半年前の様子。
(撮影 2002/02、/2007/05)

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2022/12/28

太田市一本松塚古墳(世良田村17号墳)

古墳名 墳形 規模 所在地 立地 出土品、備考 引用
一本松塚古墳(世良田村17号墳) 円墳 径115尺(約34.8m)高さ15尺(約4.5m) 世良田町2041-7 マッピングぐんま、上毛古墳綜覧(群馬県古墳総覧)36.264407, 139.290057

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下原古墳群は世良田公園東方に分布する群集墳で、かつては四十八塚と呼ばれるほど古墳があった。本古墳は、マッピングぐんまでは一本松塚古墳(世良田村17号墳)とされている。群馬県古墳総覧の地図では、世良田村15号、17号、18号、19号のどれかと迷う。群馬県古墳総覧で現存は15号(径9.1mの円墳)のみなので15号としたいところであるが規模は17号が近いので、ここでは17号とした。

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下原古墳群で明瞭な墳丘は、ここと二体地蔵塚古墳くらいかも。

 (撮影 2016年2月)

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2022/12/24

太田市宝泉村38号墳跡

古墳名 墳形 規模 所在地 立地 出土品、備考 引用
宝泉村38号墳 円墳 径128尺(約38.8m)高さ13尺(約4m) 田島町1018-1 上毛古墳綜覧(群馬県古墳総覧)

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宝泉村38号墳は蓮台寺墓地内にあり、現在コンクリートに固められたわずかな高まりとして残っている。36.264831, 139.320434

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墳丘上に「古墳之跡」の碑が建立されている。

 

(撮影 2008年8月)

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